« 第6回エコ甲富山大会(その8) | トップページ | 31回関東大会(その12) »

2012年2月11日 (土)

文芸春秋の話

 今月の文芸春秋は芥川賞掲載号です。もらっといてやるの人が毎日新聞に寄稿していたところでは、ウケてくれるだろうと思って言っただけなのに大事になったと書いてあります。それにしても、もう1人の受賞者は東大大学院を出た理系の人で、本来ならもっと騒がれるはずが、ろくに報道されないという状況になりました。

 しかし今回読むべきはそういう記事ではありません。高校生クイズが東大東大とあおるようになったことについて書かれているのです。文芸春秋が高校生クイズを記事として取り上げるとは驚きです(20年以上前に福留功男がウルトラクイズについて寄稿していたことがあったが)。プロデューサーの話で構成されています。
 今のテレビ業界の不況でこんな番組が成立しているのは、ライオンのおかげだということがはっきり書いてあります。少子化で参加者は1万6000人にまで減ったことも書いてあります。

 「正統派クイズ番組だった『アメリカ横断ウルトラクイズ』から派生した高校生クイズも、30年の間に少しずつ形を変え、2000年代に入ると知力だけでなく体力を競うような出題方法も増えていました」。これはおかしい。2005~2007年の高校生クイズは、まさに初期のものに戻っていたではないか。ここでは2003、2004年のゆとり高校生クイズのことを指しているのか。この2回は知力の比率を減らして、キャラクターで高校生を残したいと考えていたのです。
 そしてプロデューサによると、視聴率低迷の理由は「青春=汗」という高校生のイメージを勝手に押しつけようとしていたからだと言います。「彼らが運動神経の優劣や時の運によって敗退するような事態は、番組開始当初のコンセプトから大きく外れることであり、避けなければいけないのです」。だからそれって番組開始当初のコンセプトそのものではないか。第1回では「灘高校でも勝てない」という放送をしています。
 高校生の努力を無駄にせず、知識のある高校生がそのまま評価される「知力の甲子園」に今一度戻さなければならないと思いましたと書いてあります。だからそれはもともとの高校生クイズで実現していただろ。2008年以降はむしろやりすぎになっているわけで、「その単語を知っているということを評価するべきなのか」という疑問がつきまといます。

 テレビ的な演出を極力排除することで、逆に甲子園大会と同じようなものになり、視聴率が急回復したとしています。
 この人は「所さんの目がテン!」と以前は「ぶらり途中下車の旅」も担当していて、長寿番組だからこそ新しいことに挑戦できるといいます。固定ファンがいるから一度は見てもらえるからだそうです。
 「08年に行った高校生クイズの改革にはもちろん批判もありましたが、歴史ある番組を長く続けることこそ、プロデューサーである私の責任なんです」。批判もあったがこれを続けていくとは言っていません。今後は番組の存続を考えて、今の路線がまた変わることもあり得るということでしょう。

 今回これが載っているのは「テレビの伝説」という非常に長い企画です。高校生クイズ以外にも、ためしてガッテンとか笑点とかサンデーモーニングとか世界ふしぎ発見!とか探偵!ナイトスクープとか非常に多くの番組について書かれています。金を払って読む価値はあると思います。

|

« 第6回エコ甲富山大会(その8) | トップページ | 31回関東大会(その12) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/110748/53954019

この記事へのトラックバック一覧です: 文芸春秋の話:

« 第6回エコ甲富山大会(その8) | トップページ | 31回関東大会(その12) »