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2008年3月16日 (日)

視聴率の話

 新聞の書籍広告で、小倉淳の本が出たことを知りました。ようやく読むことができました。

 ウルトラクイズについて何か書いているかと期待したら、昨年ラジオで言っていた、問題順を考えて特定の挑戦者が負けるように仕向けるということを、堂々と出版物に書いています。つまり当人はこれをテレビ制作者として誇らしいことだと思っているのです。ただ、実際はそうそう狙った通りにはいかないらしい。これは昨年は書きませんでしたが、ラジオでのオチにも使っていました。
 この章には、視聴者参加クイズがなくなった理由についても書いてあって、私が常々主張していることとまったく同じ意見です。この本、大したことがないかと思っていましたが、読んでみたら、テレビに対するメディアリテラシーを身につけるのに非常によく書けています。タイトル自体も、ニュース番組に対する視聴者の評価は報道内容だけで決まるわけではないという意味であることが容易に想像できます。

 その中で、ウルトラクイズは5週間の放送分1本をつくるのに1億円かかったと書いてあります。それに続いて「視聴率で最低17%は取らないと採算が合いません」。なるほど。テレビ局がCM枠を販売するのに、グロスなんとかという数値がもとになっているから、損益分岐点が具体的な視聴率の数値で表せるのか。これは初めて知りました。逆にいうと、あの枠で1億円かかる番組でも17%取ればもとがとれるのか。
 そして別の章で、日本テレビが10年ぐらいにわたって年間視聴率三冠王だった時期に、営業収益では一度もフジテレビに勝っていないと書いています。これはどういうことかというと、どんなに視聴率が高い番組でも、宣伝したい対象が見てくれていなければ企業はCMを出稿しないからだそうです。

 ネット上を見ていると、単なる視聴率の数字のマニアのような人が山のように文章を書いていますね。ウィキペディアでもそういうことばかり書き加える人がいます。あらゆるテレビ番組の項目に「○○という裏番組のために視聴率が○%になって打ち切り」みたいなことを書いて回っている人もいるようですし。一例として、ミクシィのあるコミュニティの文章の一部を引用します。勝手に載せてごめんなさい。正当な批評のための範囲内ということで。だいたい、ミクシィに載った文章には著作者人格権を行使できないらしいし。「ジャンプ!○○中」が今月で終わるらしいということについてのコメントです。

----(ここから)----

水曜日のゴールデンタイムのフジテレビは
軒並み18%台を取っている番組が揃っているんです。

他の番組の裏は、強烈なのに、数字が取れてますからね。

ジャンプの視聴率だけ見ても、わからないですよ。
ここで人気があったとしても、全体から見たら、人気がないのは、明らかです。

視聴率三冠王を狙っているフジテレビにとって、足枷番組でしょうね。

SPで、13.5%じゃ~ね~。かばいようも、ありません。

----(ここまで)----

 視聴率について、こういう評論家ぶった文章が鼻につきます。21時からの「逃走中」の2時間スペシャルが13.5%だとダメか? 筆者がどういう人かわかりませんが、この人にかばうとかかばわないとか言われる筋合いがどこにあるのか。視聴率を放送局の運営にどう生かすかというのはそんなに単純な話ではありません。
 あそこまで低視聴率になった高校生クイズが今年もあるというのは、それでも番組を続ける存在価値が認識されているからでしょう。

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