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2006年4月18日 (火)

視聴者参加クイズの衰退(その2)

 いよいよ高校生クイズが動き出すシーズンになると、日を追ってアクセス数が増えていっていて、気持ち悪いのですが。特に、日付が変わった直後に大量のアクセスがあります。開店を待ちきれなくて外で並んでいるようなものです。それに応えるような内容になっているでしょうか。それでは前回の続きです。

−−−−(ここから当時の引用)−−−−

しかし、一般視聴者が出る番組でも、適切な演出をして、
彼らのおもしろいところを画面に引き出すことができれば、高い人気を得ます。
「TVチャンピオン」や「探偵!ナイトスクープ」などはその典型でしょう。
よく「TVチャンピオン」について語るとき、引き合いに出されるのが、
「文房具王選手権」で、消しゴムのカスを見てその製品を当てる
という例ですが、これは、カスの特徴を売り物にしている消しゴムを
問題にしているのだから当たっても不思議はありません。
そういう消しゴムをリサーチでちゃんと見つけてきて、
視聴者にインパクトを与えることに成功したスタッフが偉いのです。

現在放送されている視聴者参加クイズ番組は、
非常にレベルの高い問題で日本一を決める的なものばかりですが、
これらの番組が存在できるのは、出場者の「クイズに答える」という「芸」を
見て楽しめることと、出場者自体が有名になって、タレントが出ているのと
同じような感覚で見られることによります。
つまり、クイズマニアが出ても番組がおもしろくなるように
演出ができているわけです。
ただ、見せられる芸のパターンがいつも同じなので、
最近は飽きられて視聴率が下がってきたようでもありますが。
しかし「アタック25」などの、そうでない番組にクイズマニアが出ると
つまらなくなるのは、番組の演出がクイズマニア用になっていないからです。
純粋な素人の姿を見てもらおうという、今どき珍しい番組なのに、
テレビ慣れしていてクイズの能力だけが異常に高い人に入られると、
展開がおもしろくなくなるのです。

ここで、ウルトラクイズが終焉を迎えた理由について考えてみたいと思います。
まず言えるのは、ウルトラクイズの演出は
クイズマニア用ではなかったということです。
この番組は、知識偏重に反発するところから生まれたものであり、
また、出場者のキャラクターを大いに見てもらおうというものだからです。
しかし、これも必然的なことなのですが、
この番組を見て感動した若者たちは、自分もあの場に出たいと思うようになります。
そのためにはどうすればよいか。
とりあえず、ひたすらクイズの特訓をするという結論に達します。
結果として、クイズのみで他に人間的なおもしろさを持っていないような人が、
勝ち残る人の中に次第に多くの比率を占めるようになるでしょう。
番組をおもしろくすればするほど、番組をおもしろくできなくする
要素が入り込んでくるという矛盾をはらんでいるのです。

−−−−(ここまで)−−−−

 文房具王の人は、これで書いたころからずっと勝ち続けているんでしたっけ。先日もBSジャパンで放送していました。本も何冊も出していますね。
 「探偵!ナイトスクープ」はようやくDVDになりますが、収録作品のリストを見ると、この中では「マネキンと結婚したい!」が最も、人間っておもしろいと感じさせる作品です。「膳所の恐怖の食堂」は知っている人が少ないのではないかと思いますが、人柄が表れています。

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